コミュニケーションが JSUG にとってのカギ

コミュニケーションが JSUG にとってのカギ

安永豊氏は、SAP ジャパンユーザーグループ(JSUG)の会長を務めておられます。SAP.info は、SAP Enterprise Support および日本のユーザーの主な課題についてお聞きしました。

SAP.info:SAP ジャパンユーザーグループの会長としてのモチベーションについて少しお伺いできますでしょうか。

安永会長:私のモチベーションの源は、会員の皆さんです。皆さんのJSUGへの熱意に触発されると共に、 JSUG の活動が会員の皆さんに価値をもたらすこと、それが私のモチベーションにつながっています。SAP 製品は会員のビジネスの基幹となっているため、当然のことながら使用しているSAPシステムから可能な限り多くの価値を得たいという気持ちが生じます。それが、会員の皆さんにとっての基本的なモチベーションです。部会活動での意見交換、その他の JSUG 活動を通じて、どうすれば SAP の潜在価値をフルに発揮させられるかについて、貴重な気づきを得ていると思います。これらの活動は、会員主導で行われています。この点で、JSUG は、多くのユーザ会がベンダーのマーケティング主導の日本において、他の IT ベンダーのユーザーグループと比べても極めてユニークな存在であるといえます。

SAP.info:JSUG 会長に就任されてから、主にどのようなことを達成されたとお考えですか。

安永会長:私が注力してきたのはコミュニケーションの向上です。特に昨年の SAP Enterprise Support の発表以降はコミュニケーションの向上に注力してきました。最初は情報が少なく、日本のユーザーが新しいサポートサービスを理解するのは、非常に困難でした。さらに、SAP ジャパン経営陣の交代、そして金融危機の始まりと時期的に重なってしまいました。非常にタイミングの悪い時期で、多くのユーザーから抵抗がありました。JSUG としては、2008 年 8 月以降に特別セッションを開催し、議論をもっと建設的な方向へと進めるように努めてきました。昨年 11 月の JSUG Conference での特別セッションを契機として、JSUG の役割は不満をあおったり助長したりすることではなく、SAP Enterprise Support の真の価値を、ユーザーの目線でしっかりと伝えていく、伝道師のような役割を果たすべきとの結論に達しました。

SAP.info:現在は、SAP Enterprise Support にはどのような価値があると思いますか。明確なメリットはありますか。

安永会長:もちろんです。SAP Enterprise Support について徐々にではありますが、ユーザーにとっての価値、真の狙いについて理解が深まってきました。しかし、日本のユーザーの大部分が抱える課題として、SAP Enterprise Support の基盤となる SAP Solution Manager を導入する準備が整っていないことがあげられます。SAP Solution Manager がないと、SAP Enterprise Support の価値をフルに発揮させることができません。このため、JSUG で Solution Manager の導入をできる限り広く推進していくべく、実証型の活動を複数行っています。先程お伝えしたとおり、このような問題においては相互理解を推進するために、コミュニケーションがカギとなりますので、私としてはそこに力を尽くしてきました。

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